バラ色の選択

For Love or Money 

上映時間:1時間35分 

制作年:1993 

制作国:アメリカ 

監督:バリー・ソネンフェルド 

ジャンル:ドラマ、コメディ 


[STORY] 

マンハッタンの一流ホテルに勤めるダグ・アイルランド(マイケル・J・フォックス)は、やり手のコンシェルジュ(接客係)。仕事一筋の彼には、自分のホテルを持つという大きな夢があった。すでに物件を見つけ、大枚をはたいて2年間の権利を購入。あとは出資者を見つけるだけだ。ある日、クリスチャン・ハノーヴァー(アンソニー・ヒギンズ)という大富豪が現れ、愛人との浮気用の部屋を提供すれば、企画書に目を通してやるという。ダグはさっそくスイートルームを用意するが、そこへ現れたのは彼が秘かに思いを寄せる香水店の店員アンディ(ガブリエル・アンウォー)だった。ダグはいつになく落ちつかない。ここでクリスチャンの不興を買っては元も子もないし、例の不動産購入資金に関して、国税庁からドリンクウォーター(ボブ・バラバン)という男が派遣されているのも気がかりだった。クリスチャンが出資を快諾した。ダグは彼の命令で、多忙で行けない彼の代わりに、アンディに会いに行く。働きながらミュージカル・スターを夢見る彼女のひたむきさに、ダグはますます好感を覚えた。出資者への義理とアンディをいとおしむ思いとの間で、ダグは激しく揺れ動く。ついにクリスチャンから契約書を受け取ったダグ。しかしその時、クリスチャンから、アンディとはただの遊びだとはっきり言われる。当の彼女は、クリスチャンは自分と結婚してくれるものだと信じて、イタリア旅行に出掛けようとしている。抑えていたアンディへの愛が一挙に吹き上げてくるダグ。そのころ、イタリア旅行へ向かう車の中でアンディは、クリスチャンが例のホテルの権利をだまし取ろうとしているのを知る。彼女の心の中にもダグへの愛がはっきりと形になって現れた。夢を捨ててでも彼女を救おうと必死で2人の乗った車を追いかけるダグ。結婚をあきらめてでも、ダグを救おうと車から飛び下りるアンディ。マンハッタンの真ん中で2人はようやくめぐり合えた。(Movie Walker) 


[CAST] 

ダグ・アイアランド:マイケル・J・フォックス 

アンディ・ハート:ガブリエル・アンウォー 

クリスチャン・ハノーヴァー:アンソニー・ビギンズ 

ハリー・ウェグマン:マイケル・タッカー 

エド・ドリンクウォーター:ボブ・バラバン 


ダグの人間性が素晴らしい。ホテルでの接客はもちろん、仕事以外の場でも相手に対し、誠意を持ち、愛情を持って接する姿が素敵です。 

原題は「For Love or Money」。「愛のためかお金のためか」。ここでいう「愛」は、アンディに対する「愛」だけではなく、家族のように慕うホテルのメンバー、お客さん、お世話になっている店員さん全員に対する「愛」ではないでしょうか。 終盤で、クリスチャンにだまされていることを知らないが、契約書を破り、「愛」を選ぶ。そしてアンディを追いかける際、いろんな人が協力してくれた。そんなダグの人脈力は、人に対する誠意、愛があったからこそ。 

最後、お客さんだったウェグマンさんから、ルーズベルト島のホテルの出資協力の予期せぬ連絡を受ける。なぜ、ウェグマンさんがその話を知っていたのか。ミルトンが企画書を間違えてウェグマンさんに送っていたからだ。ダグが上司に命令されたミルトンの解雇を断っていなかったら、ウェグマンさんに誠意をもっていなかったら、この結末はなかった。 仲間は家族の一員、お客さんに誠意を持つ。人を大切にすることが「愛」であり、そういう生き方を選択することが大切だと感じられる映画でした。また、ダグのように大きな「夢」を持つことがそういう生き方のモチベーションにもなっていくと思います。ダグがアンディに自分の夢を語るシーン。人に夢を語れるって素晴らしいことです。 

全体を通してキャストの目が印象的。見ている先の人や景色が映るほどに、澄んでいてキラキラした大きな目。そんなところからも、この作品で何を訴えたいのか伝わってくるように思えました。  

Kino

映画の紹介 映画を見て何かを感じれば人生立ち直れる

0コメント

  • 1000 / 1000