テイク・ディス・ワルツ

TAKE THIS WALTZ

上映時間:1時間56分

制作年:2011

制作国:カナダ

監督:サラ・ポーリー

ジャンル:ドラマ、ロマンス

[STORY]

フリーライターのマーゴ(ミシェル・ウィリアムズ)とチキン料理専門の料理本制作に奔走するルー(セス・ローゲン)は、結婚5年目ながらも仲むつまじく過ごす夫婦。ある日、とある島に仕事で訪れたマーゴは、そこでダニエル(ルーク・カービー)という情熱的な青年と出会う。彼に強く惹(ひ)かれ、一緒に島で楽しい時間を過ごすことに。だが、ダニエルが自分たちの家の向かいに暮らしていることが判明。近所ということで頻繁に彼と顔を合わせ、次第に心を奪われていく状態に罪悪感を覚えていくマーゴは……。(シネマトゥデイ)

[CAST]

マーゴ:ミシェル・ウィリアムズ

ルー:セス・ローゲン

ダニエル:ルーク・カービー

ジェラルディン:サラ・シルヴァーマン


ロケ地はトロント西部のリトルポルトガル。色鮮やかな三角屋根の家が立ち並び、深い緑の自然が情緒豊かな雰囲気を生み、エキゾティックな映像美を楽しめる。マーゴ自身、明るく陽気で、ファッションメイクもこの土地にしっくりはまっている分、作中での彼女の切ない気持ちを時間とともにゆっくりと優しく露呈していくような表現になっている。

マーゴはダニエルに惹かれ、一端は行動を起こすも、それでも何か満たされない様子。笑顔も極度に減っている。悪ふざけのスキンシップがとても楽しかったルーと過ごした日々。ルーに対する罪悪感もあるが、ルーと過ごした過去の忘れられない記憶がマーゴの満たされない気持ちを更に大きくしていく。

マーゴが最終的にとった行動を暗示しているように思えるラストシーン。作中、冒頭でマーゴが言っていた「どっちつかずの状態が怖い、怖いと思うことが自体が怖い」というマーゴの心境を振り払うようなラストの描写。笑顔になったマーゴはその後どんな行動をとったのでしょうか。

どっちつかずで満たされない状態に不安になることは誰しも経験することだと思います。そんな時に何かを得れば、その代り何かを失う。そこで大切な何かを発見する。一歩踏み出す勇気の大切さに気が付かされた作品でした。

余談

作中ではダニエルが引く人力車が出てきます。人力車って英語でRicksow(リクショー)といって「リキシャ」を語源とする日本語由来の英単語なんですね。おもしろい!

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